cMoyヘッドホンアンプは組み立てが簡単で、基本的なはんだ付けの技術があれば組み立てることができます。

アンプの組み立て手順は、先ず各部品をPCBにはんだ付けして、お持ちのオーディオ・プレーヤーで試聴後、 ケースを組み立て、アンプを内部に取り付けます。

準備する物

  • はんだこて
  • はんだ
  • フラットワイヤーカッター
  • ピンセット
  • ねじ回し
  • テスト用ヘッドフォン(安いものがおすすめです)
  • 9V 電池
  • オーディオプレーヤー(スマートフォン等)

キット内容の確認

キットの中身、PCB基板、部品に不足がないか確認して下さい。

ステップ 1 - First Resistor

キットには11個の抵抗器が含まれています。これらを正しい位置に取り付けることが重要です。間違った位置に取り付けますと、正常に作動しません。

キットには以下の抵抗器が含まれています。

抵抗

  • 1x 10kΩ (茶黒橙金) 1/6W 5% 抵抗 (R1)
  • 2x 4.7kΩ (黄紫黒茶茶) 1/6W 1% 抵抗 (R2)
  • 2x 100kΩ (茶黒黒橙茶) 1/4W 1% 抵抗 (R3)
  • 2x 47Ω (黄紫黒金茶) 1/4W 1% 抵抗 (R6)

ゲイン用抵抗:

  • 2x 10kΩ (茶黒黒赤茶) 1/4W 1% 抵抗 (R5)
  • 2x 2kΩ (茶黒黒茶茶) 1/4W 1% 抵抗 (R4)
  • 2x 4.7kΩ (黄紫黒茶茶) 1/4W 1% 抵抗 (R5)

抵抗器は2kΩまたは4.7kΩのいずれかを使用し、同時に両方使用することはできません。ヘッドホンが大きく、 駆動が難しい場合を除き、4.7kΩをご使用になることをお勧めします。

カラーコードで抵抗値を確認することができますが、特に暗いところなどでは間違える可能性があります。 はんだ付けを行う前にマルチメータをRESISTANCEモードにセットして全ての抵抗値を再確認することをお勧めします。

先ず小さい10kΩ抵抗器から始めましょう。この抵抗器の本体の色は茶色です(他のレジスタは全て青色です)。

抵抗器の足を直角に曲げて、PCB上のR1のフットプリントに挿入します。抵抗器は有極ではないため、向きはいずれでもかまいません。 これを挿入したら、抵抗器の本体がボードにぴったりと付くように足を引っ張ります。ボードをひっくり返しても抵抗器が動かないように足を外側に少し曲げてください。

両方の足をはんだ付けしたら、足の余っている部分をワイヤカッターで切り落として下さい。

終了:

ステップ 2 - 残りの抵抗

残りの抵抗器をはんだ付けしましょう。残りの抵抗器は全部が青色で許容差1%です。2個1組で使用します。例えば4700Ω抵抗器はR2L とR2R になります(それぞれが左チャンネルと右チャンネル用)。残りの全ての抵抗器についても同様となります。

先ず、他の抵抗器よりも小さな2個の青色の抵抗器から始めましょう。これらは4700Ω 抵抗器です。残りの抵抗器よりも小さく、R2になります。

残りの抵抗器は、色、サイズともに全部同じです。残りの抵抗器のはんだ付けは、 あなたのはんだ付け技術に応じて、1つずつでも、1組ずつでも、全部同時に行っても構いません。

  • R3 100000Ω:

  • R4 2000Ω - または 4700Ω:

R4に選んだ抵抗器は、R3の10k抵抗器とともに、アンプのゲインを設定します。

ゲインは以下の通り計算されます。

Gain = R5 / R4 + 1

  • 2kを使用した場合: ゲイン6
  • 4.7kを使用した場合: ゲイン3.1

小さい又は高精度のイヤホンの場合、4700Ω抵抗器のご使用をお勧めします。最新のヘッドホンの多くは高精度で、4700Ω抵抗器と適合します。

2k抵抗器でも高精度イヤホンで使用できますが、ボリュームを設定する際にご注意ください。ボリュームの設定を高くしすぎると、ヘッドホンにもあなたの耳にもダメージを与える可能性があります。

4700Ω抵抗器を使ってみて、イヤホンのボリュームが小さすぎるという場合には、 後からいつでも2k抵抗器に変更することができます。

色々なゲインの設定を試したいという場合には、高品質の1%抵抗器を必ずご使用ください。使用しないと、音声チャンネルの左右バランスが悪くなる可能性があります。

  • R5 10000Ω:

  • R6 47Ω:

ステップ 3 - 8ピンICソケット

8ピンICソケットを取りつけます。

これには向きがありますので、半円の切れ込みを、PCBの半円の印に合わせるようにしてください。

この部品は、ハンダ付けのためにボードを裏返すと抜け落ちてしまうかもしれません。マスキングテープなどを使って、部品が落ちないように押さえておくと良いでしょう。まず、足を1本だけハンダ付けし、部品の方向が正しいことを確認します。もし間違えた場合は、もう一度ハンダごてを当てて、必要に応じて調整します。正しい方向で取り付けられていることが確認できれば、残りの足をハンダ付けします。

ステップ 4 - フィルムコンデンサ

キットには、2個の0.1µFフィルムコンデンサが含まれています。 フィルムコンデンサは有極ではないので、方向はいずれでも構いません。はんだ付け方法は抵抗器と同じです。

ステップ 5 - 電解コンデンサ

キットには2個の220µF電解コンデンサが含まれています。

電解コンデンサには極性がありますので、正しい方向で差し込む必要があります。長い方の足を四角い穴に通し、短い方は丸い穴 (マイナス記号が印刷されている) に通します。

ステップ 6 - ジャック・コネクタ

キットには2個のジャック・コネクタがあり、 INとOUTのコネクタに取り付けます。 コネクタを取り付けられる方向は決まっています。

色は写真の色とは一致しない場合がありますのでご注意ください。

ステップ 7 - ポテンショメータ

次にVOLUMEのフットプリントにポテンショメータをはんだ付けします。取り付け方向は決まっています。

ポテンショメータは、組み込みオン/オフ・スイッチと一体となっています。

ステップ 8 -電池コネクター

9V電池コネクターを見つけて、2本の各ワイヤを半分くらいに切りつめてください。 次に各ワイヤの被覆を端から1/2 cm程度剥ぎ取り、それぞれの端にスズを付けて下さい。

次に2本のワイヤをはんだ付けします。 黒色のワイヤはマイナス(-)に取り付け、赤色のワイヤはプラス (+)に取り付けて下さい。

9V電池を出し入れする際には強く引っぱりすぎてコネクタが切れないようにご注意ください。

Finally: Place the 8-legged OPAMP chip. It must be placed so that the dot or half-circle indentation on the chip matches up with the half-circle indentation in the chip socket.

ステップ 9 - LED

専用ケースをを使用する場合:

ケースの組立品の一部としてLEDがはんだ付けされ、ケースの前面パネルに固定されています。

ご自身のケースを使用する場合:

残っている組立部品は1つだけです:パワーLED。

ご自身のカスタム・ケースでアンプをご使用いただく場合、必要に応じてLEDをはんだ付けして取り付けることができます。有極ですので、必ず長い脚を角穴に差し込んで下さい。

ケースの組立

There are two variants of the case available: Standard and Deluxe. They are both based on the same Takachi MX2-8-7 basic case. The standard case comes with custom acrylic front and back panels. The standard case comes with custom aluminum front and back panels.

The assembly is mostly the same, and any differences will be noted in the text.

ステップ 1

ケースは、黒色の タカチ MX2-8-7ケースで、前面、裏面パネルがカスタム仕様となっています。

STANDARD CASE:

Discard the plastic end panels that are included with the enclosure. Also discard the eight screws that are enclosed together with the aluminum panels.

We will use the four black allan M3 screws included separately to fasten the front and back panels. You will need a 2.5 allan bit for this.

The screw holes are not tapped, so be very careful when fastening the allan screws: Be sure that the angle is good and go slowly.

Remove the protective film from the acrylic before assembly.

DELUXE CASE:

The Deluxe case comes with the following screws:

  • 4x M3-14 silver Philips screws
  • 4x M3-14 black Philips screws
  • 4x M3-14 black Torx screws (requires T10 torx bit)

The screw holes are not tapped, so be very careful when fastening the screws: Be sure that the angle is good and go slowly.

The case only requires four screws: We recommend using the torx screws. You can also use the silver Philips screws for tapping and then remove them and switch to the torx screws.

ステップ 2: Bumper

同封されているねじとナットで BUMPER をPCBボードに取り付けて下さい(注:ねじとナットの外観は写真のものとは少々異なります)。

ステップ 3: LED

写真のようにLEDを前面パネルに差し込んでください。 LEDの長い足は、左側に向けて下さい。

For the STANDARD CASE, use the flat top blue LED that is included in the amplifier component bag.

For the DELUXE CASE, we will instead use the round top orange LED that is enclosed together with the case.

足を90度下向きに曲げて下さい。 LEDの足をPCBに差し込み(長い脚を角穴に)、各穴とコネクタがぴったり合うように前面パネルに押し込んでください。

ステップ 4: ケース

次に、同封されている タカチ ケースを開けて下さい。

Next, open up the included Takachi case.

STANDARD CASE:

プラスチックの前面と裏面パネルは使いませんので、不要です。

タカチ・ケースに含まれているねじではなく、4本の M3六角穴ねじを使用して前面、裏面パネルを留めます。

ねじはメタリックとブラックの2組があります。ねじ穴を開けるのにはメタリックを使用し、後でブラックのねじに変えることをお勧めします。

ねじ穴は開いていませんので、ねじを留める際にはご注意ください。斜めにならないようにゆっくり行って下さい。

If your case came with plastic end panels, discard them. Also discard the eight screws that are enclosed together with the aluminum panels.

We will use the four black allan M3 screws included separately to fasten the front and back panels. You will need a 2.5 allan bit for this.

The screw holes are not tapped, so be very careful when fastening the allan screws: Be sure that the angle is good and go slowly.

DELUXE CASE:

The Deluxe case comes with the following screws:

  • 4x M3-14 silver Philips screws
  • 4x M3-14 black Philips screws
  • 4x M3-14 black Torx screws (requires T10 torx bit)

The screw holes are not tapped, so be very careful when fastening the screws: Be sure that the angle is good and go slowly.

The case only requires four screws: We recommend using the torx screws. You can also use the silver Philips screws for tapping and then remove them and switch to the torx screws.

If your case came with plastic end panels, discard them.

ステップ 5 - 電池

電池を電池クリップに取り付けましょう。

Step 6 - テスト

次に、アンプのテストを行いましょう。テストを行うためには次のものが必要です。

  • ミニジャック・コネクタ
  • ヘッドホン(故障の恐れがありますので、高価なものでなく、低品質で安価なものをお使いになることをお勧めします。)
  • iPodなどのオーディオプレーヤー

ミニジャック・コネクタの片方の端をオーディオプレーヤーに接続し、もう一方の端をアンプのLINE INのコネクタに接続して下さい。次にヘッドホンをPHONESのコネクタに接続してください。

慎重にボリューム・コントロールを回します。LEDの点灯を確認してください。

次に、オーディオプレーヤーで音楽を流します。ヘッドホンを耳に付けて、ボリュームをゆっくり調整して下さい。最良の結果を得るため、ボリュームを高く上げすぎないようにしてください。通常50%程度がうまくいきます。

この段階で異常動作や音の歪みが見られたり、ボリュームが異常に高かったり低かったりする場合の多くは、はんだ付けや抵抗器の取り付け位置が間違っています。

ステップ 7

組み立てたアンプが作動することを確認できましたら、全部の接続を外して、ケースに入れてください。

Standard case: 六角穴付ねじを締め付けるためには、2.5 アレン・ビット またはT-10トルクス・ビットが必要です。

Deluxe case: トルクスねじを締め付けるためには、T-10トルクス・ビットが必要です。

前面パネルといっしょにPCBを挿入し、2本のねじで留めます。

ぴったり合うように調整しながら電池を裏に取り付けます。次に裏面パネルを挿入し、残りの2本のねじで留めます。

電池がガタつくようでしたら、発泡性接着剤(含まれていません)をアルミ・ケースの上下内側に塗って固定してください。

ステップ 8 - ボリュームつまみ

The knob of the left hand side is bundled with the deluxe case. The one on the right hand side is bundled with the standard case.

Note: The appearance of the volume knob may vary slightly from what is pictured here.

For the type pictured on the left:

ボリュームつまみを差しこみ、1.5 アレンビットまたはT-6トルクスビットでシャフトに取り付けてください(ボリュームつまみを留め付けるためのねじ穴は2つあります)。

For the type pictured on the right:

The knob will only fit one way. Gently push it onto the shaft. No screw is used.

Congratulations! Your cmoy amplifier is now fully assembled. Now go enjoy your music!